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オ.操作信号器具等の仕様
利用者の利便性を考え、設備は次のようにしている。
a.かご操作盤行先ボタンの中心の高さは床上0.88m程度とする。
b.かご室内の手摺りは、かご室のほぼ全周にわたり設ける。その上端部の高さを、0.78m程度とする。
c.かご・乗場戸の防犯窓、かご室内鏡、乗場ボタンおよび乗場インターホン等を設ける。

 

カ.昇降路の鉄骨パネル構造化
昇降路設置工事の簡素化及び工期の短縮ならびに総工事費、工事中の旅客流動への影響の低減を図るため、エレベーター本体と昇降路を一体としたエレベーター設備の据え付け工法について調査研究を実施した。
具体的にはエレベーターシャフトを分割し運搬可能なサイズ、重量とした鉄骨による単位ユニットをあらかじめ仕上げ材と一体に精度よく工場製作し、鉄骨パネルとして現場に搬入して積み上げ、ボルトを使用して内部から作業を行い一体化してエレベーターシャフトを構成する方法である。
通常の鉄骨工法による昇降路外法寸法は、2.45m×2.45m程度の大きさとなるが、鉄骨パネル構造化により、その寸法を2.0m×2.0mとすることができる。

 

(3)駅用エレベーターの仕様
ア.製品仕様の位置付け
開発エレベーターの仕様をべースとして、種々の特徴を持つ既存駅に一般的に必要とされる駅用エレベーターの仕様をまとめた。
駅用エレベーターでは今回開発した直角二方向出入口タイプと貫通二方向出入口タイプについて示している。

 

イ.製品仕様
開発エレベーターと駅用エレベーターの仕様の違いは次のとおりである。
a.昇降路外法は駅用エレベーターに自由度を持たせるため、ホームと直角方向は2mとするが、ホームと平行な方向は可能な限り小寸法とすることとした。
b.貫通二方向出入口タイプのかご室内法は、かご室内法において回転が必要ないため、室内の間口を0.25m狭くしている。

 

 

 

 

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